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「電子の磁石×くらし~分子の状態を見て、くらしをチェック~」
医療で使われるMRI検査には,核磁気共鳴画像法(magnetic resonance imaging,MRI)が使われています。何の磁気が共鳴するかというと,それは電子や原子核の小さな磁石の話になります。磁気共鳴法(MR)はこのほか,生活習慣病に大きく関わっている活性酸素の動きを調べたり,分子レベルの知見を用いた創薬や治療研究にも使われています。医療以外にも,食品の鮮度測定,化石や遺跡の年代測定など身近な分野で活用されています。今回のサイエンスカフェでは,磁気共鳴法の実験を通じて,「くらし」に関わる現象や応用研究を,電子の磁石でやさしく紹介していきます。
講師
中村敏和 (自然科学研究機構分子科学研究所・准教授,電子スピンサイエンス学会・会長)
ファシリテーター(黒木彩香(国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)戦略研究推進部・調査員)) |