11月8日に,サイエンスアゴラ2014にて「お昼からサイエンスコミュニケーションDE ナイト」を開催いたしました。
3名の若手研究者をゲストにお招きし,それぞれのゲストの研究成果を道具に現代社会が抱える問題をどのように解決できるか,参加者の皆さんと一緒に考えました。また,考えているだけではつまらないので,文房具や小道具を使って,その場で未来の社会をプロトタイピングしてみました。

本投稿で紹介するのは「天文学」を使って社会問題の解決を考えたグループの経過です。
ほとんどの参加者は,“どうやって天文学の研究成果を使って,社会問題を解決するの?”と戸惑ってしまいましたが,柔軟な発想で沢山のアイデアを出してくれたのが,小学生の“はるZ君(ニックネーム)”でした。
「快適な新しい星を作って,そこに移住すれば,皆が感じる“いらいら”が無くなって,いじめを解決できる」
という,人の感情面から切り込んで,社会問題を解決する方法や
「宇宙船に乗って,人毎に時間の進み方を操作できれば,高齢化社会を解決できるのでは?」
という,相対性理論を利用する小学生とは思えない解決策を提案してくれました。
アイデアを出すだけではなく,プロトタイピングにおいても,はるZ君は大活躍でした。机から離れて動き回り,様々なアイテムを手に,素敵な世界を作り上げくれていました。
大人たちも負けていません,
「ダークマターを使ってモノの流れを制御することで,社会を変えていけるではないか?」
という,今注目の物理研究のテーマを利用する斬新な解決策が出されました。他の参加者から,
「具体的には,どうやって社会を変えていくんですか?」
という質問があると,
「ダークマターを局所的にあつめることができれば,物質が集まってくる,物質が集まってくれば,資源が豊かになり,人もその場所に集まってくるようになり,地域の過疎化を解決できる。」
との答えがありました。
参加者同士の自由な発想がつながっていくことで,様々な社会問題を解決するかもしれない面白いアイデアが生み出されていきました。
アイデアを基に,プロトタイプした世界の最終版はこちらです。
用意していた社会問題を全て解決する世界を創造することができました。
さて,他二名のゲストのグループでは,どのような世界が創造されたのでしょうか?近日中に,本ブログに掲載予定です。乞うご期待を 。