日本サイエンスコミュニケーション協会
 

 

設立趣旨

21 世紀における科学の責務は「知識のための科学」に加えて「社会における科学、社会のための科学」である(1999 年「ブダペスト宣言」)と言われています。

サイエンス、広い意味での科学をめぐる状況は新しい時代に入っています。これからの社会では、一人ひとりがサイエンスに関心を持ちながらその本質を理解し、自分なりにうまく活用するサイエンスリテラシーを養うことで、社会がかかえる課題に主体的に関与し、判断していくことが求められます。サイエンスは利便性だけでなく、精神的に豊かに生きるための糧、文化ともなりえます。

そこで重要な役割を果たすのが、サイエンスコミュニケーションです。サイエンスに関する理解、関心、意識を深めたり高め合うことを通じて、多様な意見を踏まえた合意形成を図り、人々の声を政策に反映させ、協働して課題を解決していくための活動です。それはまた、サイエンスの健全な発展とその成果の有効活用を促進する活動でもあります。

サイエンスコミュニケーションを促進し、継続していくためには、全国で行われている多様なサイエンスコミュニケーション活動を繋ぐことで支え合い、一般の人々、教員、科学技術者、メディアおよび行政の関係者など社会の多様な活動主体を積極的に巻き込むことで、ネットワークをより頑強なものにしていく必要があります。

そこで私たちは、全国の広範な仲間との交流を通じた情報と理念の共有、学術研究の深化などを積極的に進めるため、「一般社団法人 日本サイエンスコミュニケーション協会」を設立することといたしました。私たちは、サイエンスコミュニケーションを促進し、サイエンスリテラシーを育み、社会に貢献していきたいと考えています。
 
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