内容 | このたび科学ライブショー「ユニバース」では特別番組として、ノーベル化学賞に関連する研究分野の研究者をお招きし、業績の意義についての講演会を12月4日に開催いたします。
受賞業績の解説だけでなく最新の研究との関わりまでをお話しいただきます。
その分野の一線の研究者だからこそ話せる、臨場感があるわかりやすい解説を伺う貴重な機会です。是非、ご参加ください。
■開 催 日:2021年12月4日(土)
■各回時間:
2019年度ノーベル化学賞特別番組 14時00分~15時00分
2021年度ノーベル化学賞特別番組 15時30分~16時30分
■場 所:科学技術館4階B室シンラドーム (東京都千代田区北の丸公園2番1号)
http://www.jsf.or.jp/access/map/
※インターネット中継も実施予定です。
■参加方法:
当日10時よりシンラドーム前で整理券配布。各回定員31名。
対象は限定しませんが、通常のライブショーより少し難易度は高くなります。
■備 考:
※入館料のみでご覧になれます。
※コロナ対策のため、定員を減らしております。定員を超えてのご入場はできません。
■内容概要
●2019年度ノーベル化学賞 特別番組
○タイトル:リチウムイオン電池の開発とモバイルIT社会への貢献
○講 師:松岡 直樹 先生
○所 属:旭化成株式会社 研究・開発本部 研究開発センター
次世代電池イニシアチブ 次世代蓄電戦略部 部長
博士(理学)
○時 間:14時00分~
○内 容:
「リチウムイオン電池の開発」によって、米テキサス大学オースティン校のジョン・B・グッドイナフ教授、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のM・スタンリー・ウィッティンガム教授、旭化成の吉野彰名誉フェローの3氏に2019年ノーベル化学賞が授与されました。
私たちの暮らしはいま、リチウムイオン電池なしでは成り立ちません。彼らが小型で長持ちする充電式の電池にたどりついた経緯をご紹介するとともに、リチウムイオン電池という夢の電池がモバイルIT機器の世界的な普及に貢献するまでの歴史を紐解きます。
●2021年度ノーベル化学賞 特別番組
○タイトル:有機触媒とは何か?環境に優しい第3の触媒
○講 師:秋山 隆彦 先生
○所 属:学習院大学理学部・教授
○時 間:15時30分~
○内 容:
右手と左手の関係にあるキラルな化合物は,匂いが異なったり,薬としての性質が異なる場合があります。そのため,一方の異性体を選択性よく合成することが必要です。これまで,キラルな化合物を合成するためには,パラジウムなどの金属錯体や,酵素などの生体触媒が用いられてきました。List博士およびMacMillan博士は,金属を含まない有機小分子が,環境に優しい秀れた触媒として働くことを見出し,金属触媒,生体触媒に続く第3の触媒である「有機触媒」の有用性を明らかにしました。
有機触媒は何か,また何に用いられるのか,最新の研究成果も交えて紹介します。
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