内容 | 今年も自然科学3部門のノーベル賞と、経済学賞が発表されました。
このたび科学ライブショー「ユニバース」では特別番組として、ノーベル賞各賞に関連する研究分野の研究者をお招きし、業績の意義についての講演会を12月1日に開催いたします。
受賞業績の解説だけでなく最新の研究との関わりまでをお話しいただきます。
その分野の一線の研究者だからこそ話せる、臨場感があるわかりやすい解説を伺う貴重な機会です。
是非、ご参加ください。
■開 催 日:2018年12月1日(土)
■各回時間:
ノーベル生理学・医学賞特別番組 13時00分~13時40分
ノーベル物理学賞特別番組 14時00分~14時40分
ノーベル化学賞特別番組 15時00分~15時40分
経済学賞特別番組 16時00分~16時40分
■場所:科学技術館4階B室シンラドーム 東京都千代田区北の丸公園2番1号
http://www.jsf.or.jp/access/map/
■参加方法:当日先着順(事前予約不可)。シンラドーム入口にお並びください。
各回定員62名に達したら受付終了。
■備考:
※入館料のみでご覧になれます。
※定員は62席です。室内は暗く安全確保のため定員を超えてのご入場はできません。
※途中入場はご遠慮いただいております。
●ノーベル生理学・医学賞特別番組
○タイトル:免疫の働きでガンを治療する「オプジーボ」開発にいたる道
○講師:小泉 周 先生
○所属:自然科学研究機構 研究力強化推進本部 特任教授
○時間:13時00分~13時40分
○内容:
2018年のノーベル生理学・医学賞は、免疫学者である本庶祐京都大学名誉教授が受賞しました。よくガンの治療法の発見が受賞理由で、彼もガンの研究者だと思われがちですが、本庶先生は若いころからずっと日本を代表する免疫学者です。では、免疫とガンの治療がどう結び付くのでしょうか? 彼の発見した免疫チェックポイント「PD-1」の働き、さらに、このPD-1の働きを阻害する薬「免疫チェックポイント阻害薬」であるオプジーボがなぜ画期的なガン免疫療法に結びついたのか、本講演でお話しします。最後に、こうした基礎研究の大切さと、それがいかにイノベーションに結びついたのかについても、ご紹介します。
●ノーベル物理学賞特別番組
○タイトル:超短パルス高強度レーザーに画期的進展をもたらしたチャープパルス増幅
○講師:緑川 克美 先生
○所属:理化学研究所 光量子工学研究センター センター長
○時間:14時00分~14時40分
○内容:
"高強度の超短パルスを発生する方法の発明"で2018年のノーベル物理学賞を受賞したGerard Mourou博士とDonna Strickland博士の業績について、その手法が、如何に画期的であり、その後のレーザー物理の発展や応用にどのような影響を与えたのか、歴史的背景を踏まえて紹介します。
●ノーベル化学賞特別番組
○タイトル:たんぱく質を試験管内で「進化」させる?
○講師:梅野 太輔 先生
○所属:千葉大学 大学院工学研究院 准教授
○時間:15時00分~15時40分
○内容:
2018年のノーベル化学賞は、タンパク質の「進化分子工学」の発展に中心的貢献をした3人の研究者に授賞されることになりました。
「進化」の仕組みを導入することによって、タンパク質工学は飛躍的に発展し、医薬開発や化学工業のかたちを大きく変えつつあります。本講演では、これらの技術が開発されるまでの歴史,これらのもたらしたインパクト、そして現在の「進化工学者」たちが始めた新しい挑戦について、ご紹介します。
●経済学賞特別番組
○タイトル:古典的経済経済モデルの2つの拡張による世界的問題への接近ーNordhausの研究を中心に
○講師:森 俊介 先生
○所属:東京理科大学 教授/科学技術振興機構 低炭素社会戦略センター
○時間:16時00分~16時40分
○内容:
2018年度のノーベル経済学賞は、Nordhaus教授とRomer教授の2名に与えられました。
Nordhaus教授の功績は地球温暖化問題を社会経済の立場からモデル化し世界に提供し、Romer教授はなぜ世界の生産性進歩に差があるのか、という視点から「内生的技術進歩」に新しい光を与えたものです。両名の研究はいずれも、古典的な経済成長モデルを拡張し世界的な問題の解決に貢献したものですが、扱う対象は全く異なります。ここでは地球温暖化問題のモデル開発に携わってきた立場から、Nordhaus教授のDICEモデルと世界の温暖化研究に与えた影響を中心にお話します。 |